駐留地の中央にある連合軍本部。
その1階中央に、ここの幹部と思しき人がぐだをまいている。シルビアも、駐留地での冒険者登録やエキナーセアへの話の時にちょくちょく見ていたのだが、思い切って声を掛けてみた。
ここから追記。
入口正面にいるのはアジフ。連合軍司令官に抜擢された実力者、らしいのだが、威厳は正直いってあまり感じられない。さっきも司令官は面倒な仕事だ、以前の傭兵稼業の方が性に合ってるとぼやいていたし。その傭兵時代からの戦友が、正面向かって左にいる連合軍教官長のイグリド。イグリドは傭兵時代の癖が抜けないようで、何とも兄貴と呼んでは頭をぐりぐりされていた。そして右が参謀のアビダル。
アビダル曰く、シルビアは駐留地のちょっとした有名人らしい。まあ、いろいろな人の手助けとかやったしね。アビダルから、その腕を見込んで頼み事。
内容はともかく引き受けてくれるか、という振り方はどうかという気はするのだが、そうせざるを得ない事情はあったよう。何でも、駐留地での報告書を王国・共和国・教国の3つに提出しなければならないのだが、報告書を持った伝令が途中で襲われるという事件が多発しているらしい。なので実力ある冒険者のシルビアに伝令をお願いしたいと。
この話の間にアジフもシルビアの素行についての記録を確認していたらしい。
アビダルからの依頼も妥当だ、ということで、報告書配達を任される。届け先も伝えられた。
とその前にアジフはイグリドを呼んで何やら打ち合わせ。その後、改めて報告書を託された。
裂け目入口へ向かう。1人の黒ずくめの男がいた。報告書の配達を伝える伝令だという。
この人達に直接持っていってもらった方が、というのは危険なので無理だとしても、今から行きますと伝えるだけの伝令は必要なんだろうかという気はする。
3ヶ国なので3人の伝令が、それぞれ出発する。しかし何故か1人は動こうともしない。
別の人がいぶかしがった刹那、彼はいきなり斬りつけてきた。もんどり打って転がる伝令。どうやら、この伝令も妨害者らしい。
シルビアは報告書を渡すよう凄まれるが、答えはノー。
ならば死ね、と斬りかかる妨害者を、横から斬りつけた男がいた。先に出発したはずの伝令…、いや。
どうやら、可能性を読んでアジフが一芝居打ったらしい。イグリドはさすがに現役教官、妨害者を圧倒する。
その一瞬の隙を突いて、妨害者がシルビアに向けて飛び道具を放った。とっさに防御の態勢を取るが、弾みで報告書が空に舞う。
衝撃と折からの突風で、報告書はページ単位に別れて空へ舞い上がっていった。イグリドとシルビアが呆然としている間に、妨害者は姿を消していた。
本部に戻る。
アジフは肩をすくめた。狙いは当たっていたが、結局今回も報告書を届けることは出来なかった。とはいえ、妨害者の存在をはっきり確認できたことで、アジフたちも燃えているようだ。
アジフがそれぞれに指示を出す。アビダルは妨害者について、イグリドは兵士達についての調査。そしてシルビアには、報告書の回収。さすがにまた1から書くには辛すぎるし、何より妨害者側に先に集められるわけにはいかない。
アビダルに渡してくれれば、彼が記憶している内容も含めて復元できるだろう、ということだった。まあ、執筆者が再監修してくれるなら確かに有り難い。但し1枚ずつではなく10枚セットで持ってきて欲しいと。
風で飛んでいったとはいえ、そこまで遠くには飛んでいないはず。イグリド麾下の信頼できる兵士も各地で収集に参加するという。また、モンスターにくっついている可能性もある。倒したらもしかしたら獲得できるかも、という話だった。
早速探しに、と席を立とうとしたシルビアを、アジフが呼び止める。報告書を命がけで守ったことを褒められた。そういう人は信頼できる、と。
ちなみに、うっかり渡そうとすると呆れられる。進行には関係ないが、もちろん気分のいいものではないので、エンター押しすぎに注意。
というわけで、収集作業。
各フィールドにいる兵士に収集状況を聞くと、その時点で集められた報告書の断片をもらうことが出来る。但し、危険な土地なので兵士もそうすぐに集められるわけではない。30分以上の間隔は開けないと駄目で、しかも各フィールド共通。2~5枚もらえるが、もらえないこともある。
もうひとつはモンスターから獲得。倒すと自動的に手に入るのだが、1枚のみの上、もらえるとは限らない。報告書がくっついているモンスターは決まっていて、ある時間以内に倒されないと勝手に死ぬ。経験値稼ぎで狩りしている人にとっては、攻撃中に勝手に死ぬのは何とももったいない話かも。
10枚集まったらまとめてアビダルの所へ持っていく。
修復を依頼すると、うまくいけばどれかの章が復元できる。1章から4章まであって、それぞれ「遠征隊の定着及び駐屯状況」「次元の裂け目と魔王モロクの追跡」「生態と環境調査報告」「連合軍の今後の計画」。それぞれ、駐留地の人々、モロク追跡、生態研究、会議のおともに対応していると思われる。
ただ注意しないといけないのは、復元済みで今手元に持っている章はアビダルは復元しない、ということ。つまり、3章が復元したと言ってそれを持ったまま復元を依頼すると、3章が再度復元される可能性はない。なので、4章分持った状態で復元してもらおうとすると、絶対に失敗する。実はシルビアはそれで結構失敗していたり。
回避策としては、別の人に持ってもらう、カートや倉庫に入れるなど、とにかく手に持たないこと。
そして4冊揃ったところでアビダルに報告書復元を依頼すると、晴れて報告書は復元となる。
アジフのチェックも経て、アビダルが報告書を複製している間、アジフとイグリドがまたつまらない話。そこに勝手に名前を出されたアビダル、報告書3冊を提出すると、イグリドをシメた。まあ、口は災いの元。
気を取り直して、改めて配送先を指示される。今度はしっかり護衛してもらうことに。尤も、ポタがあるのでシルビアはほとんど苦でもない。
プロンテラの報告は王城の奧、左側の玉座脇にいる大臣に。
シュバルツバルドの報告はレッケンベル本社入り口突き当たりの受付カウンターの所にいる大臣に。
アルナベルツの報告は神殿の建物入り口にいる神官に。
…1人だけ口調が違うね。他2人はしびれを切らしていたのに。
配送から戻ると、ようやくアジフも肩の荷が下りたようだった。とりあえず報告は成功。しかし、まだ彼らにはやるべきことがある。妨害者を見つけ出すこと。連合軍への挑戦でもある妨害を、首脳としても見逃すわけにはいかない。
何にせよいろいろとお疲れ様、ということで、シルビアは2.5Mもの経験値と救急箱をもらった。
このクエストで一番のキモは、やはり報告書集めだろう。毎日こつこつ集めていればそうでもないだろうが、実装から3ヶ月半、最近は人もめっきり少なくなっているように感じる。お金を出すにしても、40枚全てが必ず成功するわけでもない。運が悪ければ相当の出費も覚悟せざるを得ないだろう。
個人的には、奧はともかく手前のフィールドは、どちらもそれなりに経験値もいいので、狩れる職業なら経験値稼ぎにもいいんじゃないかなと思ったりするのだが。残念ながら金銭的にはおいしいとはいえないのだが、兵士が集めて回っている間にちょっと狩りして追加を狙ってみるのもあり。
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