追跡隊、もとい魔王モロク追跡クエストの解説後編。
前編はこちら。
後編も一応戦闘の可能性はある、が、今までよりはだいぶ対処も楽なはず。話は結局終わったような終わっていないような形で幕を閉じるのだが、彼らが今後どうなるか、各国の思惑なども絡んで気にはなる部分。
ということで以下追記。
ここから追記。
さてスクロールを使ってみると、出現したのは荒涼とした荒れ地。
…この風景は見たことあるなあ、あ、キルハイル捜索時にあばら屋を訪ねていった時に通ったんだっけ。
着いたすぐ後ろにある丘の上に、小さな教会が建っている。これは怪しい、ということで訪ねてみることに。
中に入る。小さな礼拝室があって、その突き当たり左右に小部屋がある様子が窺える。
その小部屋から話し声が漏れている。ドロシーはそっと聞き耳を立てた。
どうやら、仕事の内容に不信感を持ったダンデリオンの隊員が、リーダー格のレイヤン・ムーアに詰め寄っているらしい。ところが、レイヤンは逆ギレ。何やら大暴れしだした。ドロシーが呆然としていると、レイヤンに存在を察知される。慌てて蝶を使った。
そしてなぜかキドの所へ戻ってくる。蝶ならプロンテラでは、とは思ったが、まあ楽なのでいいか。
レイヤンの居所を伝えると、キドも張り切っていた。先に上に報告してくる、と言うキドをあとに、ドロシーはまたも単独で向かう。
ちなみにアルデバラン↑↑のマップ。スリーパーはともかく、デーモンパンクの足の速さは厄介かな。
教会の奧へ。地下室に人の気配がない、と思ったら、死屍累々。ダンデリオン隊員はかなりひどい殺され方をしていた。
そして地下室の一番奥に呆然とたたずむ男が。
全てを殺した、とニヒルな笑みを浮かべていたが、お前は誰だ、という質問に急に我を取り戻す。そしてがくがく震えだした。
…自分が何をしたのか、よく分かっていない?いや分かってはいるはずだけど、豹変振りが激しすぎる。
キドも到着。急に大人しくなったレイヤンの身柄を拘束して、アサシンギルドの人たちはモロクへと引き揚げていった。
ドロシーとキドも駐留地へ戻る。
ドロシーが潜入調査をやっていた間に結晶体を細部まで調べたが、異常はなし。個人の特性に反応するのかもしれない。ということで、血染めの結晶体はドロシーに再び託された。
それらの調査結果と共に、キドからリーン宛の報告書を預かる。これが最後の仕事になるだろう、というキドに、ドロシーはいくつか疑問が。報告書が交換日記的手法を採っている理由、結晶体をドロシーが持つ理由、最後の仕事、の意味。1人1回しか聞けないが、大したことは話していなかったり。
さてリーンの所へ。
報告書を渡そうと第2区画を覗いたら、リーンとレイヤンがいた。因縁の対決、のはずなのだが、レイヤンが異常に低姿勢。リーン曰く、レイヤンは多重人格なんだそうで…。演技のうまい男というわけでもないのね。しかし、だからこそいろいろ面倒ではある。
レイヤンは自身の企みをぺらぺらと喋る。教会での話も合わせると、こういうところかな。
ダンデリオンは、諜報というより攪乱を主とした組織。人々の生活に不安定感を与え、混乱を起こすことによって人心を乱れさせ、女神フレイヤを乱世の救世主として迎える、というのが目的。意図的に危機的状態にして、そこに介入させる手を取ったわけですな。
ただ、同時に魔王モロクの力に魅せられていたレイヤンは、やがて暴走。いつしか混乱を起こすこと自体が目的になってしまった。結果、仲間との軋轢も生むようになってしまったと。
そう話すうちに苦しみだしたレイヤンに、思わずドロシーが駆け寄ろうとした時、ポケットから結晶体が転がり落ちた。そしてそれは一直線にレイヤンの元へ。
レイヤンの体に当たった結晶体から魔気があふれ出し、時空の裂け目が出現する。同時にレイヤンの目に凶悪さが戻った。レイヤンはこれを魔王モロクの思し召しと取ったようだ。魔王モロクと思われるドスのきいた声が響き渡る。
捨て台詞を残して時空の裂け目に消えていくレイヤンを追いかける間もなく、裂け目は消えてしまった。
呆然とするドロシーとリーン。だが、どんな形にしろ逃走はあり得る、と踏んでいたリーンは、レイヤンに気づかれないように追跡装置をセットしていた。
リーンから、報告書と、追跡装置・魔力石のパスコードを託されたドロシーは、再び駐留地へ向かう。
リーン曰くエキナシアに会って、ということだったので、直接彼女の元へ。話を聞いたエキナシアは、レイヤンを連れ去ったのが魔王モロクである、とみた。つまり、レイヤンの行方が分かればモロクの居場所も分かるはず。
パスコードを伝えてしばらくすると、受信側の魔力石が作動した、と言われる。
駐留軍本部のやや南東にある巨大アンテナがある施設へ行き、周回部の突き当たりにいる管理者に照会状況を聞く。
管理人曰く、残念ながらここでは反応がなかった。しかし、魔力石には大きな特徴がある。発信器が据え付けられた対象が死亡する、あるいは体から外された場合、受信器も同時に壊れる。受信器は現在も作動しているので、レイヤンは生きているということは明らか、なんだそう。
エキナシアの所へ戻る。
彼女の方でも、大陸で同様に追跡作業をやってもらったのだが、発見できなかったらしい。ミッドガルド大陸全土どころか周囲の大陸まで観測できる、ということなんだろうな。彼女の話しぶりからすると。
ともあれ、レイヤンとモロクの所在には大いに関連性があることも分かった。これまでの労を称えられ、ドロシーは紫箱と経験値を獲得。
さて追跡の仕事自体は終わったが、まだ腑に落ちないことがある。そもそもダンデリオンとは何者なのか。レイヤンはいなくなったとはいえ、その存在自体が今後どう影響を受けるかも分からない。また残党と対峙することになる可能性もある。
エキナシアは敏感にそれを察すると、あなたには関係ない、の一言で切って捨てた。
ならば事情を知っていそうな別の人に聞くしかない。
デバリアに話を振る。
疲れたので話す気がない、というデバリアにそれでも食い下がると、アイテムを集めてくれば話してあげよう、と言われた。ちなみに必要なのは丸太といも。
いもはPDで牛を叩けばいくらでも出てくるしそもそも売っていたりするが、丸太はちょっと骨かも。いや落とすのは強ささえそこそこあれば割とのんびり集められるものばかりなのだが、その他の収集品はお金にならないのが辛い。
さて集めてくると、デバリアはそれで芋を焼く。おいしくできたと喜ぶデバリアに突っ込むドロシーだが、焼き芋を配達してきてくれ、とデバリアは言った。
キドに渡しに行く。
焼き芋が焼けたことに喜ぶキドだが、あわせてダンデリオンのことを少し話してくれた。
キドは彼らに借りがあるらしい。時には対立していた組織だが、王国と教国以外、とすると共和国と何かあったのかもしれない。下っ端に彼らの是非などいえない、とキドは口の端を結んだ。
デバリアの所へ戻る。
ダンデリオンは当初、諜報と偵察を目的としていた。日本の忍者も、最初は諜報だけだった。それがいつしか工作活動をも含むようになる。それが対外的な工作であれば、国の立場も有利になる。
とまで話したところで、またも焼き芋の配達を頼まれた。今度はエキナシアへ。
エキナシアは焼き芋を見て眉をひそめた。
アルナベルツ教国では政変があり、穏健派が強硬派を駆逐した。そして王国とも関係改善のための交渉が始まっている。ダンデリオンの存在は問題だとはいえ、それを王国の方から切り出せば、うまくいく交渉も失敗してしまう。
外交は相手の悪いところをあげつらうだけではない。あえて見て見ぬふりをして、成果をまず勝ち取ることも大切なのだ、とエキナシアは言った。
ドロシーはデバリアの元へ戻る。
エキナシアの小異を捨てて大同につく発言は、デバリアにとっては驚きであると同時に、現実主義的にも映ったようだ。そういう意味では、シガイツの理念が、エキナシアにも受け入れられているのかもしれない。人類共通の幸福をめざす、という新しい指導者達の姿勢にデバリアも期待を込めつつ、ドロシーに焼き芋を差しだした。
2014年10月追加。
その後英雄の痕跡実装に伴って、レイヤンがエクラージュで保護された。
エキナシアかキドに話を聞いてからエクラージュのホームツリー前にいるガードに話を通す。ヤイの中へ連れていってくれるので、その場にいる人と話をすると、レイアン・ムーアというクエストがクリアとなる。
逃げたっきりでその後がなかったので、お話としてはこれで完結。
一見蛇足に見えるデバリアパートも、今後の指導者たり得る人たちの心意気を見せるという意味では大切なパートだったのかもしれない。
教国からも見捨てられつつあるダンデリオン、そのリーダー格と思われるレイヤンの、モロクへの逃亡。教国の諜報機関でもあったダンデリオンが、現場レベルでは協調姿勢を見せる教国と王国それぞれにとってどんな存在へとなっていくのか。両者が手を取ることによる共和国ないしレッケンベルの姿勢、傀儡に過ぎなかった共和国大統領らの反撃。今後、それらがどう絡み合っていくかを暗示する事件ではあったかもしれない。
惜しむらくは、現時点ではそれらも伏線を張っただけに過ぎない、というところか。異世界の次が出ていないことにはなあ。
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