エメラルドの話の続き。
しかし今回のはウイングゼロにとりつかれたヒイロを思い出させて、何というか複雑ではあった。
ここから追記。
そういえばエメラルドの謎がまだだ。手に入れた時に呪われる感覚があったあのエメラルド。
イブラヒムに話しかけてみると、彼もシルビアがエメラルドを手に入れたことを知っていた。
とりあえず彼にエメラルドを見せてみると、確かにそれに間違いないという。
なるほど、ですむようなものでもない。さらに調べてみたい、というと、さすが冒険者と言いつつもイブラヒムは1人の学者を紹介してくれた。
コモドのカプラ支部南に学者がいる。呪われた宝石ときいて、破滅のダイヤのこと?と聞かれた。いやそちらも知りたいが先にエメラルドの方を。
調べてもらい、結果を聞く。きっかけはコモドでのギャンブルで借金を払うために市場に出てきたのが発端。それ以前は分からない。その後、手にした人に次々と不幸が訪れたという。いつしか不運のエメラルドと呼ばれるようになったその宝石は、その後行方不明になっていた。が最近になって見つかったと。
しかしブレスなどで解呪出来なかったことから、神や悪魔とは関係なさそう。人の生き霊か何かが憑いているのだろうということだった。…それでも解呪出来そうなものだが。
で、宝石に込められた・あるいは宝石の呪いによって死んだ人の霊と会話するために、アルベルタの呪術師を紹介された。
アルベルタのPvドアマンらがいる旅館南の部屋に、呪術師がいた。話しかけると、ハッタリをかまされる。というかいきなり500kも要求するなんて。
宝石のことで来た、と告げると、呪術師は慌ててごまかした。こうやってお金を巻き上げているんだろうなあ。
で、ちらっとエメラルドを見た呪術師は、エメラルドの呪いは感じ取ったものの、解呪するために200kを要求した。仕方ないので払うと、まだ足りないと追加で100kをせびられる。土地を買うとかいう寝言はとりあえず聞かなかったことに。
さてもらうものももらったので真面目に解呪にかかる。しかしその圧倒的な呪いの力に、今更ながら驚く呪術師。解呪アイテムを要求される。何というか都合よすぎないかこの呪術師。さっきのお布施から出せよと。
集めて渡すと、呪術師は呪いの本体を見定めた。血まみれの剣士。彼が宝石越しにこちらを見ている視線があまりに強いという。しかし彼が呪いの本体なのか、それとも犠牲者なのかは分からないらしい。
ということで、コモドのいんちき学者ではなく、本物の歴史学者に話を聞いてみれば、と言われる。過去に起こった事件から、この剣士のことも分かるのではないかと。
ということでジュノーへ飛ぶ。
図書館を入ったところにいた考古学者に話をしてみた。
が、あっさり否定される。彼曰く、この宝石によって死んだのは最初に破産したコモドの人しかいないはず。それ以外は偶然が重なったもの。ネタ好きな人が話を作り上げただけだという。まあ、そんな物かもしれないが…。
もちろんそんな風にあっさり否定されると呪術師もかちんとくる。
改めて宝石に込められた恨みを調べてみる。プライドのかかった仕事なので無料、というかここでさらにお布施を言われたらさすがにキレる。彼もインチキ呼ばわりはされたくなかろう。
結果、宝石の呪いは確かに間違ってはいるが、剣士の霊は実在する。その剣士の霊を何とかしないといけないだろう、とのことだった。
その剣士はコボルド平原の中央にある高台に縛られていた。高台の木に近づいていくと、その近くに彷徨う剣士が出現する。言うまでもないが、ここにはコボルドとポイスポがいる。シルビアもぼこられながら霊と会話した。
霊曰く、そのエメラルドを入手するまでは、普通の剣士だった。しかし入手したその日にここでコボルドの大群に囲まれたのだという。しかし彼は途中で話を止めて消えてしまった。コボルドが邪魔なので連れ回した後元の場所に戻ると再度出現。剣士は、その宝石の呪いによって剣士や仲間達が全滅したと告げ、そのまま黙り込んでしまった。
ジュノーへ戻る。シルビアの話を聞き、考古学者はもう一度調べてみることに。
ジュノーの図書館にはその時の様子を目撃した兵士の記録が残っていた。警備兵が現場へ向かったところ、そこにはコボルドと人の死体で血の海が出来ており、その中に剣士が何とか立っていた状態だったという。ふむ、確かに微妙に違うな。少なくとも全滅はしていないと。
その日記を記した兵士がプロンテラにいるというので向かった。握手像から程なく行ったところに、老兵士がいた。
ゲフェンでのことを尋ねると、彼はぽつぽつと話してくれた。記録には続きがあって、その生き残っていた剣士に、警備兵まで襲われたのだそう。狂戦士と化していた彼を、彼らは殺すしかなかったのだとか。彼の仲間は本当にコボルドにのみ殺されたのか。もしかしたら狂気に駆られた剣士に、殺されたのではないか。もしそうならば。
それを確認するため、また剣士の元へ向かう。
すぐに拗ねて消えてしまう彼を、うろついて再出現させつつ、詰問は続く。その詰問で、ようやく彼はシルビアの言いたいことを何となくでも理解したようだった。
しかし彼はその可能性を最後まで認めようとしなかった。消えろと言い捨てて消え、もう姿を見せることもなかった。
経過を歴史学者に報告する。プロンテラの老兵からも話を聞いた上で、記録にとどめるべきだ、と彼は言った。歴史の一部分も、真実の追加によって新たな教訓と変わるだろう。
プロンテラへ。
真実を認めることを拒否した剣士に彼は苦い顔。しかし、だからこそ彼は非業の死を遂げたのだ、と彼は告げた。宝石に呪いがあったのかどうかは分からない。しかしあったとしてその呪いに負けてしまう剣士は、自分の弱さに打ち克てなかった。本当に強ければ、そこで自分を見失わなかったはずだと。
そして、剣士の霊が残っているその宝石は、彼に取り上げられた。このエメラルドがこれ以上他人を苦しめないように。
彼は、今後何があっても、自分を見失うなと告げた。それがこれから起こるであろう事件に際して、一番肝心なことなのだと。
結局いまいちすっきりしない終わり方ではあったが、取り上げられた以上、もうこのエメラルドに関わることもないのだろう。
モロクの南に魔法をかけて埋めた人は、こうなることを予測していたのか。あるいは、大きな歴史の流れの中で、たまたま剣士がこの宝石に巡り会ったのか。それはまだ誰にも分からない。
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