前編ではマップと職業・機能面に触れました。
後編ではユーザーインターフェースと、上の括りに入らない内容の話になります。こちらは山盛りですが、やはり以前触れた上で今後も来そうにないものは割愛している場合があります。
ここから追記。
それでは順番に。
後述の理由でインターフェイスは正直割と望み薄ですが、一応紹介。
クエストウィンドウ変更
あれからまた変更されて、現行のような感じの、でももっと洗練されたデザインのウィンドウになりました。
表示内容をクライアントに持つので、対応するためには結構なマンパワーが必要になります。そして現在のクエストウィンドウでも十分対応できてないので、今後も対応できないだろうなと。
日本はlubの扱いにまだ尻込みしている感じがします。せっかくアイテム関係で入れても、アイテム名の表示にしか使っていませんし。
オプションウィンドウのリファイン・統合
グラフィック・音声・ショートカットの設定が1つのウィンドウにまとまります。Alt+Yで出すウィンドウも統合。
どうでしょうね、日本にこういう発想はなさそうな気がします。
新キャラクターメイク・セレクト画面
画面全体を使って表示する形式になりました。5*3のキャラクターが並び、キャラクター情報は右端に出ます。
キャラクターメイクでも髪色・髪型が一覧表示されますので、選びやすくなっています。
見れば便利だと分かるでしょうが、それだけの技術力というか対応力というかその辺りに不安はあります。あと何しろウィンドウが大きいので、低解像度でも大丈夫なのかなとは思ったり。
NPC機能アイコン
カプラなどの頭上にアイコンが出るシステムです。看板と同時に実装された機能なんですが、日本では看板の一部としてのアイコン表示しかありませんね。
その代わり、日本ではそこら中に看板が立つようになりました。これはクエストアラートアイコン未実装という事情もあります。
アラートアイコンは、クエストを受けられるNPCにエモーションが出るシステム。ミニマップ上にも表示されます。看板よりはずっと便利なはずなんですが、日本では未実装。
実際の所、実装するために頑張るほどでもないかなとか。結果的に対応できたとかならともかく。
ワールドマップ拡張
未実装だったラザーニャも実装されたのになぜか放置。ナビゲーションシステムと紐付いているのかなとか。
装備プレビュー機能
つけたい装備を入手前に、その装備を自キャラがつけた場合の表示をしてくれるシステム。アイテムのシステム周りの問題はありそうです。
あと台湾で報告例がありましたが、解像度によってウィンドウ内のキャラクターの大きさが違うとのことなので、その辺りも考慮すべきかも。
装備交換システム
事前に設定しておいた装備セットにボタンひとつで変更できるシステム。
割と制限が厳しいので、日本に来てもがっかり仕様になるかもしれません。というか期待が大きいだけに、という。
精錬UI
3Dゲームっぽいインターフェイスを採用しています。
必要なアイテムや成功率なども表示されるのですが、チェックが大変かなという気はします。ホルグレンの処遇も気になりますし。
パーティーウィンドウ刷新
パーティーウィンドウにもアイコン化の波。Lv表示も追加されて、使い勝手はよくなると思いきや、その分ウィンドウは縦長になってうーん、という。
ただ視認性はぐっと上がるので、個人的には来て欲しい機能です。
TIPBOXシステム
昔あった/tipコマンドを今どきのUIに変えてみたというところ。
アカデミーで話を聞くよりはよっぽど親切かなという気はしますが、コンテンツ間リンクのシステムをまず実装する必要があります。
エンブレムフレームオプション
透明エンブレムを許さないシステムです。コマンド押下で白い枠だけ表示されるようになります。まだそこまで認識が追いついていなさそう。
新ログインUI
別の専用ウィンドウでサーバーにログインして、そこからクライアント起動ボタンでゲーム画面へ、というシステムです。OTPにも対応。
ただ何しろログインというプレイヤー情報の塊の部分ですので、実際にどんな画面なのかは見たことがありません。
とここまで見てみたんですが。
基本的に日本のクライアントは古い仕様といいますか、あえて海外のリビルドクライアントではなく、昔からあるクライアントをベースに機能を付け加えていっている印象があります。
そういうのもあって、海外では何年も前に実装されている仕様が日本だけ未だに来ない、というのがかなりあります。特にグラフィックが絡むものはなおさら。
実際C-Codeで過負荷が発生したりしていましたが、その解消には時間も年単位でかかっています。
もちろん、仕様としては今でも実装できるのだけれど本来の使い方とは違う形で使われそうだから実装しない、というのもあります。個人的には、その懸念も分かるけれど信用しなさ過ぎでしょうみたいなのはありますね。
その他の未実装内容。
キューペット進化その他
韓国ではすっかり一段落して、2017年2月の追加後はイベント限定キューペットの追加と進化のみとなっています。
日本でも来てもよさそうなものでしたが、去年のハロウィンでスキャルトンの進化系は実装されませんでした(クエストで顔出し出演)。今後も来ないのかなあという気はします。
同様に、キューペットのUI更新も、来なさそうな気がします。あちらでは親密度が空腹度のようにインジケータ表示になっているんですが、グラフィックの変更でもあるので無理かなとか。
キューペットではないんですがホムンクルスも含めて、韓国では自動給餌機能も実装されています。これで餌が十分用意できているなら寝落ち逃走のリスクはかなり減っているんですが、以下同文。
モンスターレース改編
カチュアの改編と同様の、お金を使わせるコンテンツです。日本では運営も客もそこまでのメリットがないとしてスルーされそう。
追加カード
現在韓国実装済みのカードかつ日本でも実装済みのコンテンツとしては、ブラジリス・モスコビア・英雄の痕跡があります。
前2つは秋ぐらいの実装予定とインタビューで触れていましたが、英雄の痕跡はゲフェン魔法大会のカードイラストが実装されていないので、それが来てからでしょう。運がよければ来年1月。
ロックリッジのカードイラストも韓国では来ていますが、いつでも実装できるので、日本には思いついたようにふらっと来そう。
動画再生システム
楽園団に新設された食堂の壁面に、bik形式の動画を再生するシステムが据え付けられています。
これは使いようによってはゲーム中に動画を流せるかも、というところなんですが、韓国でもこれをどう使うかはこれからかもしれません。やはりグラフィックの関係で、日本ではまだ先だと思いますが、そもそも楽園団自体が死に施設ですね。
機能面に関しては、ここ数年の日本では最低限の内容にとどまっていて、その分エンドコンテンツや装備(エンチャントやセカンドコスチュームなど)の充実に力を注いでいる印象はあります。
ですので、ジューンブライドに合わせて結婚システム改修は来てもそれ以外は何も来ないだろうなとは思っていました。それをするならまずロビーサーバーを完成させてから、という意気込みは伝わってきていますし、それはそれで間違いではないとは思うんですが。
これらの未実装内容が台湾などで着実に実装されていき、また韓国でもいろいろな分野に手を付けている様子を見るにつけ、もうちょっと何とか、とは思ったりします。
逆に日本が頑張っている内容でいえば、やはりワールド跨ぎシステムであるロビーワールドでしょう。
先進国ではMMORPGG自体が今下火でして、なおかつ韓国でも国際でも、特定サーバへの集中傾向が見られます。攻城戦の相手がいないというのも日本だけではありません。
ですので、なんとか完成させて海外へ輸出できれば、というところなんですが。ただでさえ圧倒的マンパワー不足の日本がこういう複雑なシステムの主導権を取ることもないのになあとは一方で思ったりします。他の内容がきっちりやれているなら特段問題ないんですが。
日本は唯一の月額課金運営ですし、そのために実装できていないものもいろいろあります。そういうのを除いても、他国並みとは言わないまでも、他国を追いかけられるバイタリティ確保という面で先行きの明るいゲームになるといいなとは思います。
コメントする
(認証使用時の初回コメント及び匿名コメントは、コメントの表示に管理人の承認が必要になります)