2013年10月23日(水)

そういえばやらなきゃ、と思っていた英雄の痕跡ネタです。
以前魔法大会を取り上げたときと同様、日本語訳で出ている部分については、今回は取り上げません。絶版になって久しいですが、Amazonなどで古本が手に入ります。個人的には、この機会にどこかの出版社で改めて全巻ちゃんとした日本語訳にして出版し直して欲しいなと思います。
当然ですが、ここにある画像の著作権はリー・ミョンジン氏に帰属します。キャプチャなしでの紹介だと伝えたいことが全く伝わらないので、問題があるのは承知しつつ、引用。


ここから追記。

さてお話の方に入ります。

プロンテラで起きた虐殺を何とか食い止めることに成功した一行は、次なる手がかりを求めてジュノーの図書館へ向かうことになります。
ただ飛行船の運賃は一人5000zeny。ところが一行の所持金は3600zeny765rupero。一人も乗れません。さて困ったと言っていたところへ、町の人が寄付を申し出てくれます。まあ街の惨劇を救ってくれた人たちですから、少しずつでも協力するのは当たり前だ、と考えてくれたのでしょう。

そんなわけでうきうき気分のアイリスですが、これからのことを考えていたケイアスは彼女の話も上の空。力一杯吹っ飛ばされます。
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そこへ現れた鹿の船員。お馴染みのベルロック船長です。彼はスペシャルツアーと題して、アイリスを動力炉へ案内してくれます。アイリスが見たのはオーブの中央に鎮座する大きなクリスタル。これがユミルの心臓の欠片です。
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そこへ遠方から迫る黒い影。船の舳先で物思いにふけっていたロキがそれに気づきます。それは飛行モンスターの群れ。明らかに飛行船を狙ってきています。
それはヴァルキリーの使徒アルカナが率いてきたものでした。ケイアスもはじめは呆然としていましたが、敵に明らかな悪意を感じて、剣を構えます。グレムリンもゲームのスプライトではそんなに怖くないのですが、漫画で書かれると怖いですね。
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グレムリン達は左右のエンジンに取り付き、破壊し始めました。エンジンが壊れれば飛行船は墜落するしかありません。ベルロックはおもむろにライフルを引き抜くと、エンジンのグレムリンめがけて乱射し始めました。アイリスが慌てて止めますが、もちろん聞きはしません。というかグレムリンも更に凶悪に。
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慌ただしい甲板に、不審な樽が3つ。タイミングを計ったかのように破裂すると、中から3人の女性が出現しました。自らをガーディアン・オブ・ジャスティス(正義の守護者)と名乗って決めポーズを取る3人ですが、ケイアスには呆れられ、アイリスには腹を抱えて笑われます。
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もちろん彼女たちはしたくてそんなコスチュームをしているわけではありませんが、笑われていい気分の訳がありません。やおら大きな刃を掴むと振りかぶって、そのままエンジンめがけて投げつけました。さらに船体に攻撃を仕掛ける彼女たち。
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一方、アルカナの方はフェンリルと対峙していました。突撃の理由を聞こうとしたフェンリルの背後を飛行型モンスターが襲います。
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間一髪で避けて、そのままそのモンスターの背にしがみつきました。体勢を立て直したフェンリルを、アルカナのドラゴンが襲います。とっさに手にしていた棒・万波息笛を伸ばして退けましたが、アルカナにとっては狙いはフェンリルではなく飛行船。
火球を放ちますが、それを飛行船の舳先にいたロキが受け止めます。すると今度はフェンリルの乗るモンスターに体あたりして、エンジンまではじき飛ばしてしまいました。衝撃を受けて黒煙を上げるエンジン。
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遠からず墜落するとみたアルカナは引き上げ始めます。相変わらず攻撃を続ける3人娘の攻撃が、フェンリルのいた、甲板から突き出た板を破壊します。空中に投げ出されるフェンリル。
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そのまま死を覚悟しますが、その手をしっかと握ったのはロキでした。
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崩壊を始める飛行船は、もはや舵もききません。その混乱の隙を突いて、グレムリンの1匹が動力炉のオーブに爪を入れ、自爆します。もうこうなると脱出するしかありません。
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しかし船員はちゃっかりと救助艇に乗り移り、離れ始めていました。置き去りにされた形のケイアス達。何というか無責任にもほどがあります。
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一方3人娘達も離脱。登場の時に馬鹿にされたことを根に持ってか、アイリスを助けようともしません。
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船は中央で横に真っ二つとなり、アイリスが片方に取り残されます。受け止めてやるからジャンプしろ、とケイアスに言われて身構えるアイリスですが、直後に横で爆発が起きて、飛び移れないまま墜落を始めました。
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以下、魔法大会の前編へとつながっていきます。

エピソードとしては、巻の半分にも満たない短いものですが、何というかインパクトのある話ですね。モンスターが襲撃して船長が暴走して、というイベントは現在の飛行船でもありますが、そこに原作キャラが加わるのが、今回の話かなと思います。
あと、今回ほとんど出てこなかったロキですが、流れから言うとフェンリル達と一緒にいるはずなのですが、何故かこの時点でアイリスのいる船体の方に移っています。全体を漫画としてみたときに、ページ数不足な印象があって、ロキに限らずケイアス、あるいは3人娘などももっと掘り下げられれば良かったかなと思います。

ちなみにダンジョンとしての評価ですが、中レベル帯、かつソロ専用ということで、挑戦する人は結構多いようです。
ただモンスターの強さがいろいろ難しいようで、例えばアークビショップでは、それ用に弱くなったモンスターであるにもかかわらず、クリアしずらい、という声が掲示板に出ていました。特に船長が凶悪だったようです。まあ、そのうちこなれていくのかなと。

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