到着したばかりの異世界・ミッドガルド連合軍駐屯地。
デュオが辺りを見回していると、1人の女性の姿が目に入った。冒険者ではない。見かけからすると、ここの運営スタッフだろうか。
とりあえずここの情報を得るために、彼女に声を掛けてみることにする。
以下追記にて。
ここから追記。
彼女はデュオを見て、少し不思議そうな顔をした。
ここに来たのは初めて、と言うと、マリアンと名乗ったその女性は1人のスタッフを紹介してくれた。
手持ちぶさたなら、駐屯地の様子を知るついでに仕事を手伝って、ということらしい。今のところ暇だし、力になれるならということで承ることにした。
ついでに、ということでマリアンはパイをくれた。炊事兵の1人が、チョコレートパイを作るのにはまっているらしい。ただでくれるなら、とありがたく戴いた。
紹介されたスタッフであるルーゲン教官は、駐屯地の東側にいる。
ルーゲン=ジェドニックと名乗った彼は、調査団の新兵教育を担当しているらしい。だから教官、なのね。
その彼から、調査団への合流を勧められる。仕事を手伝ってもらう代わりに、宿舎や食事等の待遇を約束する、という。もちろん、冒険者本来の仕事は自由にやってもらって構わないと。縛られるわけでもないので了承。
続いて、調査団への名簿登録をする必要があるという。本部宿舎にいる登録係員に話して登録してもらって欲しい、と。
宿舎の右手に、書類の山に埋もれている男がいた。話しかけてみると、何とも呂律が回っていない。まあ、どもり症なだけで仕事はちゃんとやってくれる、とルーゲン教官から言われていたので、そう気にもしないでそのまま登録手続きを済ませた。
ここでもチョコパイを1個もらう。
ルーゲンの元へ戻る。
登録に行っている間に、そちらでの手続きも済んでいた。宿舎も割り当て済み。
今日はもう遅いので、これでも食べつつ休んで下さいと、チョコパイを1つもらった。…ただでもらえるのはいいとしても、チョコパイばかりはさすがに飽きてきた。
さて宿舎へ向かってみると、入口に寄りかかるように男が立っている。何とも不自然なので声を掛けてみる。どうしたの、と聞くと、彼は体を少しずらした。テントを支える支柱が、傍目にも分かるとおりボロボロになっている。
修理をしなければならないのだが、ディエゴと名乗る彼が修理材料集めのためにそこを離れると、程なくして柱がぽっきりいくだろうと。支えるのに精一杯で動くこともままならないのだとか。
…そんなにスタッフがいないのか、という気もしなくはないが、代わりに修理を手伝うことに。ということで、柱の代替品としてつると枝を集めてくるように頼まれた。
丈夫なつると丈夫な枝、ではなく、そう見えるつると枝がいるらしい。丈夫でなくてもいいのかという気はしなくもないが、改めて建て直すだろうし、それまでの応急処置かね。
それぞれを集めることになるのだが。
丈夫に見えるつるはマヌクフィールドにいる強化版マンドラゴラ・ネペンテスが落とす。というより、それしか落とさない。遠距離系であれば苦もなく倒せるだろうが、それ以外のモンスターが非常に厄介。死も覚悟して行くべきかな。ドロップ率もそう高くはないし。
丈夫に見える枝は、スプレンティッドフィールドにある何本かの「木」から折ってくる。こちらもそれなりに強い敵がいるので、折る際には要注意。安全なのは北側のWPを入ったすぐ下にある木。WP付近に沸くこともあるので絶対安全とは言い難いが、他よりはまし。木に手を掛けても、適当な枝がない、あるいは折ってみたものの硬度が足らないとなることも多々ある。モンスターを気にしながら枝をひたすらクリック、会話はエンターキーで飛ばすという形になるかも。
さてそうやって苦労して採ってきたつると枝で、柱2本を修理する。
まずはディエゴが支えていた柱。木の枝をあてがう。続いてつるで固定する。この時に強度が不安定だと、さらに枝を追加することになる。何とか固定できたら、さらにつるで仕上げ。仕上げないとまたつるがほどけてやり直しになってしまう。木の枝はいくつあてがえばいいかが決まっていない。1本目で固定できることもあれば、20本以上使ってもまだ固定できなかったりする。
向かって左の柱を補強したら右側の柱も補強して、ようやくディエゴは柱の下支えから解放された。デュオも疲れたのでそのまま休む。ここでも夕食代わりにチョコパイを5つも。
翌朝。
よく寝たおかげか体が軽い。ふと、近くにいたアサシンクロスに気がつく。
デュオを新入り、と評した彼は、初期に異世界へやってきた調査団員らしい。その過程で、彼は多くの同僚を失うことになってしまったという。今の安定も先陣の犠牲あってのもの。しかし彼はそれ以上語ろうとしなかった。代わりにパイをもらう。
さて改めてルーゲン教官に仕事をもらう。
配給箱が届いているので、それを所望の団員に配達して欲しいという。
マリアンから配給箱を3つ受け取ってから、ルーゲン教官にひとつずつ配達先を指示される。
まずは駐屯地北西にいるジャン。彼は飼育所の前にいる。
配給品を心待ちにしていたようだが、中身は残念ながら教えてくれず。まああまり知りたくなるような感じでもないが。手配に1ヶ月もかかるというところから普通のものではなさそう。
続いては西外れにいるゼラルへ。
橋を渡って少し北へ行くと、大きな刀を持った男がいる。彼が配達先。ちなみに配給品は食料だそう。
最後は、マヌクフィールドにいるアルベルト。
彼だけフィールドにいる。なので向かうにしても注意が必要。せめてテレポの準備、もしくは死んでも泣かない心。
その彼は極寒の地で震えながら任務に当たっていた。デュオの持ってきた配給品に涙と鼻水を流しながら喜んだが、手がかじかんで開けられないとか。代わりに開けると、中から防寒服が出てきた。それをしっかり着込んで、やっと凍死の危機から免れたよう。
3人ともお礼にとチョコパイをくれる。ゼラルなど、非常食として抱えていたらしい。
さて3人とも配達を終わったのだが、ここでしばらく休憩。
次の仕事は、と時々ルーゲン教官の様子を覗いてみるが、せっせと仕事に励んでいる。
しかしそんな彼がふと漏らした一言を、聞き逃さなかった。
聞いてみると、このオットーなる人物、ルーゲン教官の親友で、やはりこの駐留地で働いているそう。だが、最近ルーゲン教官は忙しくて、なかなか会えないのだとか。そんな中、オットーが体調を崩したと聞いて、不安になったそう。
ということで、デュオが彼の代わりにオットーへ手紙を届けることに。
オットーは北西の見張り台で監視任務に当たっている。事情を話すと、オットーはたいそう喜んでくれた。ただの風邪なのですぐ治った、がルーゲンに心配を掛けたということで、彼からも手紙を受け取る。
その手紙を受け取ったルーゲン教官、ようやくほっとした様子。デュオの労をねぎらってくれ、20個目となるチョコパイと経験値をくれた。
後日2人に聞いてみると、あの後程なくしてオットーがルーゲンの仕事場に出向いてきたそう。久しぶりにつもる話が出来てよかった、と改めて感謝された。
しかし相変わらずいろいろな人がいる。ここで商売っ気を出す人はいないが、それぞれに頑張っているのだなあとは思った。
このクエスト、つる集めと宿舎修理、マヌクへの配達以外は、エリア内を歩き回るのがメインとなる。それぞれの間はそう遠くないとはいえ、お使いクエストなのでちょっとだけ面倒かも。
つると枝を先に確保しておくと、移動もかなり抑えられるが、このクエストまたは生態研究を受けていないとフィールドへは出られない。
さらに、このクエストを受けてから生態研究を受けると、つるが手元にあるのにテリスが受け取ってくれない、という事態になる。先に生態研究を進めてから、こちらを受けた方がいいかも。
宿舎修理は適当で問題なし、但し仕上げを忘れるとまた1から。
ということで、比較的楽なクエストの割に経験値は割といいので、さくっと済ませたいクエストではある。山のようにもらうチョコパイは、狩りのついでに食べるということで。
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