さて異世界にやってきたリリーナ、そういえばカプラサービスは、と見回してみたが、カプラ嬢も、さらにはジョンダサービスの姿も見えない。
じゃあ倉庫とか開けるのに、毎回プロンテラまで戻らないと行けないのかな、と不安にはなる。自分はプリーストなので、テレポートなりワープポータルなりで何とでもなるが、他の人たちを送り迎えしなければならないとなると、確かに面倒ではある。
ということで聞き回っていたら、駐屯地のある島の西岸に、似たようなサービスを提供しているグループがあるというので向かってみた。
以降は追記へ。
ここから追記。
西側の橋を渡って少し南に行ったところに、変な猫がいた。体躯は人間よりやや大きめ、そして２本足で立っている。腕組みをして立っているそれに、リリーナは声を掛けてみた。
猫の手サービスの職員、という彼は、噂の「カプラサービスに似たサービス」をやっているグループだった。利用するのは初めて、というリリーナに、さらに詳しい説明をしてくれるという、少し南にいるギャルックという職員を紹介される。
ギャルックに説明を求めると、早速資料を引っ張り出す。とりあえず、サービスを始めるに至ったきっかけを聞いてみた。
彼らは元々、ミッドガルド大陸の生物でも、アッシュ・バキュームの住人でもない。さらにまた別の世界にあるという猫の手島から出航した彼らは、閃光と共に出現した裂け目に飲み込まれてしまった。で、ミッドガルド大陸に流れ着いたと。
大陸はいいところだったし、ただの食料だったイグラドシルの実が珍重されていることもあって生活にも困らなかったのだが、望郷の念は募る。
そんな時、時元の裂け目の話を聞いて向かってみたらば、航海時に出現したあの裂け目そのものだった。飛び込んでみたものの、着いた先は猫の手島のある世界ではなくアッシュ・バキューム。しかし、帰郷の念は捨てていない。いつか帰ってみせると、一念発起。そのための情報収集と資金稼ぎのために、猫の手サービスを設立したという次第。
…ということは、調査団にもしっかり名前を登録していたりするんだろうか。シガイツもムーンケンロも恐らく彼らを見ていないとはいえ、身元不明な彼らが調査団に潜り込めたのはすごい。もっとも、次元の狭間にいるモンスターや調査官の目をすり抜けて、勝手に飛び込んだ可能性は高いが。
さてそんな彼らが提供するのは３つのサービス。位置保存、倉庫、猫ワープ。
内容はカプラサービスとほぼ同じなのだが、カプラと違うのはポイント制であること。彼らも商売、顧客の信用度によってサービスの提供度合いを変えるシステムを採用している。猫の手信用ポイントと呼ばれるそれを上げていけば、いろいろなサービスが受けられると。そのポイントの稼ぎ方もある。
ざっと説明を聞いたところで、正式契約を結ぶ。初期ポイントは５。一度、猫の手職員から現在受けられるサービスを確認してくるように言われる。
猫の手職員の所へ。現時点では、位置セーブのみ。
ギャルックの所へ戻ると、今度はポイントの増やし方についての話になる。但しこちらは実務担当に聞いてみて、と。
魚捕りについて、担当のガルルに話を聞く。魚の取り方をレクチャーしてもらった後、注意点について。
彼は魚のはしくれを集めている。はしくれは20匹釣り上げると、それ以上釣れなくなる。ガルルに10匹持って行くと１ポイントと、Base経験値を15000くれるのだが、24時間に１回しか渡せない。また、一度渡すと再度渡せるようになるまで釣りは出来ない。
漁獲資源保護のため、ということだが、以下は割と間違えやすいので注意。
24時間経過した後に話しかけると釣りが解禁されるのだが、続けて会話すると、はしくれを持っていた場合回収されて、また24時間釣りが出来なくなる。大抵、釣れなくなる20匹まで釣り上げてから話しかけるので、２ポイントの代わりにさらに１日釣りが出来ないなんてことに。持っているはしくれを全部回収して24時間、でもいいような気はするんだけどなあ。
ちなみに、釣りが出来るポイント・魚の群れは、このすぐ近くと、西の地域にいくつかある。西、というのはスプレンティッドフィールドのこと。当然モンスターに襲われる危険を考えなければならない。
あわせて、猫の手職員によるもう一つのポイント収集方法について。
東のエリア、つまりマヌクフィールドに、不思議な岩というのがいくつかある。ここからは未確認鉱石が採れる。
この未確認鉱石も猫の手職員がほしがるもの。３個渡すと１ポイントプラスBase経験値30kがもらえる。
こちらは受付担当がさらに南にいる猫。但し、信用ポイントが10以上ないと、彼は受け取ってくれない。
また、こちらも資源保護のため採掘及び手渡しについて24時間に１回という制限がある。岩は一度採掘するとしばらくそこから採れなくなるが、代わりに別の場所から採れるようになる。時々、属性原石が採れたりもするそう。
ただ、フィールドでのんびり釣りやら採掘やらをやっている余裕が、どれだけあるかだなあ。どちらも15秒程度かかるようだし、その間に襲われたりすることを考えると、この近くでの釣り一辺倒になる気はする。
さて、実はさらにもう１人、ポイントをくれる人がいる。
猫の手職員の近くにいるヘンリークリフォードという老人は、まかじきを欲している。
釣りでたまにかかるまかじきを渡すと、ポイントを２つくれる。さらにこちらは資源保護とか考えていないので、いくらでも渡すことが出来る。但し釣れれば、の話。確率は決して高くない。
ついでに、こちらはポイントしかもらえない。15kなんてはした経験値は要らない、という人もいれば、狩りのめんどくさいキャラはこれで確実に稼ぐ方法を採る人もいるだろう。70前後だと目に見えて上がるしね。
早速リリーナも釣りを始めてみたが、はしくれやまかじきが釣れることは少ない。大体、1/3の確率で何も釣れない、1/3の確率ではしくれかまかじきが釣れる、1/3の確率でその他のものが釣れる。
その他、では蛙の卵であったりかにニッパであったりとげエラであったり石であったり。海産物はともかく石を釣り上げるのは。
でもごくたまに青箱紫箱プレゼントボックスなんてのも釣れる。これはなかなかありがたいかも。ただ、これで財をなすには時間がかかりすぎる。何しろはしくれ20匹でタイムアップ。いっそ捨てられればとも思うのだが、ガルルの恨みからか捨てることも、さらには売ったりカートに入れたり取引したり倉庫に入れたりすることも無理。
まあ、そういうのが出来ると一日中ここに張り付いてまかじきなり箱類なりで荒稼ぎする人も出てきそうなので、猫の手サービスとしてはその辺りはきっちり取り締まりたい、というところなのかも。
なお、釣りを始めて最初にはしくれを渡す時のみ、ボーナスとしてポイントを５、経験値を30000くれる。ただし、これは５ポイントの時にはしくれを渡す時だけ。まかじきを渡して６ポイント以上になっていると、このボーナスはもらえない。
ちなみに、信用ポイントいくつで何を提供してくれるとかは教えてくれない。でも、先に始めた人たち曰く、20ポイントで倉庫が60zで使えるようになり、40ポイントでプロンテラへの猫ワープを提供してくれるようになったそう。
100ポイント貯めると、王国全ての都市に4590zで送ってくれるようになるらしいので、その辺りまでは頑張る…にしても、月単位で拘束されそうな気もするので微妙なところ。
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